ここから憲法に入ります。憲法とは、権力を縛り国民の自由を守るための特別な法です。立憲主義、最高法規性、そして三大原理――国民主権・基本的人権の尊重・平和主義を確認しましょう。
先生、憲法って、他の法律とは何かが違うって聞いたけど……何が特別なのぉ?
核心をついた問いね。
ふつうの法律は国民に義務を課すもの。
でも憲法は逆に、国家権力を縛って暴走を防ぐためのものなの。
これを立憲主義というわ。
だから憲法は国の最高のルール、最高法規なんですよね。
憲法に反する法律や命令は効力をもたない、と。
そのとおり。
憲法98条が、憲法に反する法律などは効力を有しないと定めているの。
この最高法規性が、後で学ぶ違憲審査制の土台になるわ。
で、その憲法の柱が三本あるって話だよね? 何だっけ、えーっと……
三大原理ね。
まず、国の政治のあり方を最終的に決めるのは国民だという国民主権。
次に、人が生まれながらに持つ権利を大切にする基本的人権の尊重。
そして戦争を放棄する平和主義。
この三本柱よ。
国民主権・人権・平和! よっしゃ、三本セットで覚えた!
うぅ〜ん、権力を縛るための法……だから憲法を守る義務があるのは、国民よりむしろ国のほうなんだね。
ましろちゃん、それがまさに立憲主義の心臓部よ。
よく本質をつかんだわね。
つまり、憲法は国家に向けられた鎖であり、同時に国内で最も強い効力をもつ法である、という二面ですね。
確認クイズ
日本国憲法の基本原理に関する記述として、妥当なものはどれか。
- 立憲主義とは、国民が憲法を守る義務を負うことを中心とする考え方である
- 日本国憲法の三大原理は、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義である
- 憲法は法律の一種にすぎず、法律と同じ効力しか有しない
- 憲法に反する法律であっても、国会が制定した以上は有効である
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正解: 2. 日本国憲法の三大原理は、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義である
選択肢2が正しい。三大原理は国民主権・基本的人権の尊重・平和主義である。選択肢1は誤りで、立憲主義は主に国家権力を制限して国民の自由を守る考え方である。選択肢3・4はいずれも憲法の最高法規性を否定する点で誤りで、憲法に反する法律は効力を有しない。