法源と法の適用 - 成文法・不文法と後法優先・特別法優先

法的な結論のよりどころ=法源を、成文法/不文法・慣習法・判例で整理し、後法優先・特別法優先の交通整理まで押さえます。

編集・検証: 行政書士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 行政書士試験研究センター 制作・検証方針

「その結論の根拠はどこにあるの?」――法的な答えのよりどころを法源といいます。成文法と不文法、慣習法や判例の位置づけ、そして複数のルールがぶつかったときの優先順位を整理します。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、質問があります。
裁判で『これが根拠です』と示すもとになるもの、つまり法源には、どんな種類があるのですか?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

大きく二つね。
文章の形で制定された成文法と、条文の形をとらない不文法。
成文法には憲法・法律・命令・条例などがあるわ。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

じゃあ……不文法っていうのは、書いてないのに法なのぉ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

文章化された法典がない、という意味よ。
代表が慣習法と判例。
長く繰り返された慣行が法的な確信を得ると、慣習法として通用することがあるの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えーっ、じゃあルール同士がケンカしたらどうなるの? どっちが勝つか決まってないと困るじゃん?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ちゃんと交通整理のルールがあるわ。
まず、あとから作られた法が前の法を破る後法優先の原則。
そして、特定の場面に絞った特別法優先の原則。
この二つで優劣を決めるのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、時間の新しさで見るのが後法優先、適用範囲の狭さで見るのが特別法優先、という理解で合っていますか?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

ええ、整理として完璧ね。
ただし特別法優先が後法優先に優先することが多い、という力関係もおさえておくといいわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

法の効力……いつから効くか、っていうのも関係あるのぉ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

鋭いわね。
法は原則として施行の時から将来に向かって効力をもち、過去にさかのぼらないのが建前。
この不遡及の考え方は、後で人身の自由でもう一度出てくるわよ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

よっしゃ、根拠の引き出しが増えた感じ!

確認クイズ

法源と法の適用に関する記述として、妥当なものはどれか。

  1. 慣習法や判例は、成文法に分類される
  2. 同一の法形式どうしでは、先に成立した法が後に成立した法に優先する
  3. 成文法とは、文章の形で制定された法をいい、法律や条例がこれにあたる
  4. 法律は、原則として施行前の過去の事実にさかのぼって適用される
こたえを見る

正解: 3. 成文法とは、文章の形で制定された法をいい、法律や条例がこれにあたる

選択肢3が正しい。成文法は制定された文章形式の法で、法律・命令・条例などが該当する。選択肢1は誤りで、慣習法・判例は不文法である。選択肢2は誤りで、後法優先の原則により後に成立した法が優先する。選択肢4も誤りで、法は施行時から将来に向かって適用されるのが原則である。

戸倉ジャスミン、深見つむぎがゲームセンターで協力プレイを楽しむ様子

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