法令用語の基礎 - 善意/悪意・推定/みなす・その他/その他の

条文特有の言葉づかいを取り違えると失点します。善意・悪意、推定・みなす、その他の・その他、時間表現までまとめて整理します。

編集・検証: 行政書士スタディ編集部 公式情報: 一般財団法人 行政書士試験研究センター 制作・検証方針

法律の条文は、日常語と似て非なる独特の言葉づかいをします。「善意」「みなす」「その他の」「遅滞なく」――この意味を取り違えると正解を落とします。頻出の法令用語を一気に整理しましょう。

雪村 ましろ(恥ずかしい) 雪村 ましろ

先生……この問題に『善意の第三者』って書いてあるけど、ましろ、優しい人のことかと思っちゃった。
えへへ。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

かわいい勘違いね。
でも法律では違うの。善意はある事情を知らないこと、悪意はそれを知っていること。
道徳的な良い悪いは関係ないのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

次に迷いやすいのが推定するとみなすですよね。
私、ここは自信があります。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

じゃあ説明してみて?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

「推定する」は、反対の証拠を出せばくつがえせる仮の扱い。
「みなす」は、反証を許さず法律上そう扱うと決めてしまうもの。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

完璧よ。
だからみなすは、たとえ事実と違っても法的にはそう扱われる、という強い言葉なの。

戸倉 ジャスミン(しょんぼり) 戸倉 ジャスミン

『その他』と『その他の』も似すぎてて、あたし無理〜。
何が違うのさ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

落ち着いて。
『Aその他のB』はAがBの一例、つまりAはBに含まれる関係。
『Aその他B』はAとBが並列で別物、という関係よ。
『の』が一文字あるかどうかで包含関係が変わるの。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

うぅ〜ん、たった一文字で……日本語って奥深いのぉ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

時間の言葉もあったよね。
『直ちに』『速やかに』『遅滞なく』って、どれが一番急ぎなの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

急ぐ順に、直ちにが最も強く即時、次が速やかに、そして正当な理由があれば遅れも許される遅滞なく、という順ね。
あと『以上・以下』はその数を含み、『超える・未満』は含まない、これも定番よ。

深見 つむぎ(笑顔) 深見 つむぎ

「の」一文字、時間の三段階、基準値の含む含まない。
ここは知識として詰めれば確実に得点できますね。

確認クイズ

法令用語に関する記述として、妥当なものはどれか。

  1. 「みなす」は、反対の事実を証明すれば法律上の扱いをくつがえすことができる
  2. 「善意」とは、他人のために良かれと思って行動する道徳的な心情をいう
  3. 「Aその他のB」という表現では、AはBの一例としてBに含まれる
  4. 時間的要請の強さは、遅滞なく、速やかに、直ちにの順に強くなる
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正解: 3. 「Aその他のB」という表現では、AはBの一例としてBに含まれる

選択肢3が正しい。「その他の」は前の語が後の語に包含される例示の関係を示す。選択肢1は誤りで、反証を許さないのが「みなす」、覆せるのは「推定する」である。選択肢2も誤りで、法律上の善意は事情を知らないことをいう。選択肢4は順序が逆で、強い順は 直ちに>速やかに>遅滞なく である。

香月リサ先生、深見つむぎが紅葉の山をハイキングを楽しむ様子

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