私たちの争いや事件は、どんな仕組みで裁かれるのでしょうか。三審制と上訴、民事訴訟と刑事訴訟の違い、そして市民が参加する裁判員制度。司法の全体像をつかみます。
ねぇ、裁判って一回負けたら終わり? それって不公平じゃない?
そこを救うのが三審制よ。
原則として同じ事件で三回まで審理を受けられる仕組み。
慎重に判断して、まちがいを正す機会を保障しているの。
上級の裁判所に不服を申し立てるのが上訴ですよね。
第一審から第二審へが控訴、第二審から第三審へが上告、と理解しています。
そのとおり。
三回のチャンスがあるからといって、必ず最高裁が中身を全部見直すわけではない点には注意ね。
うぅ〜ん、そもそも民事の裁判と刑事の裁判って、何がどう違うのぉ?
いい問いね。民事訴訟は、お金の貸し借りや契約など私人どうしの争いを解決する手続。
原告が私人を相手取って起こすの。
いっぽう刑事訴訟は、犯罪を犯したとされる人の刑事責任を問う手続。
原則として検察官が起訴して、被告人を裁くのよ。
なるほど、民事は人 vs 人、刑事は国 vs 被告人ってことか。
相手が違うんだね!
その刑事裁判の一部に、国民が参加する制度がありますよね。
裁判員制度ね。
重大な刑事事件の第一審で、国民から選ばれた裁判員が裁判官と一緒に有罪・無罪や量刑を判断するの。
民事には導入されていない、というのが引っかけポイントよ。
ましろたちも、いつか選ばれるかもしれないんだね。
ちょっと緊張するのぉ。
だからこそ、仕組みを知っておくことに意味があるのよ。
確認クイズ
裁判制度に関する記述として、妥当なものはどれか。
- 裁判員制度は、重大な民事事件の第一審に導入されている
- 第一審判決に不服がある場合の上訴を上告、第二審判決への上訴を控訴という
- 刑事訴訟は、原則として検察官が起訴することで開始される
- 三審制のもとでは、最高裁判所が必ずすべての事件の事実を審理し直す
こたえを見る
正解: 3. 刑事訴訟は、原則として検察官が起訴することで開始される
選択肢3が正しい。刑事訴訟は原則として検察官の起訴により開始する。選択肢1は誤りで、裁判員制度は重大な刑事事件の第一審に導入されており民事には及ばない。選択肢2は名称が逆で、一審→二審が控訴、二審→三審が上告である。選択肢4も誤りで、最高裁が常に事実を審理し直すわけではない。